旅立つ前に
残飯を食らう
食いものの恨み
ピナトゥボの失われた味
人魚を食う
ミンダナオ島の食の悲劇
食と想像力
胃袋の連帯
うどんの社会主義
ベトナム銀河鉄道〔ほか〕
食べる事について考えさせられたとか、今の世界的な食糧問題の事とかを書く気はさらさら無い。
読んでいてこれほどお腹が空く本も珍しい。
この本をはじめて読んだのは中学生の頃で、家にあったのをなんとなく読んでみた。
読んで驚いたのが、自分の偏食が消えた事。 いや、ホントに。
こう、食べるという行動自体が非情にドラマチックに思えてしまったようで、本当に好き嫌いが無くなった。
特に印象的だったのが、ギリシャの漁船に乗って獲れたばかりのイワシやサバを生のまま飲むように食べるシーン。
太陽が照りつける甲板で獲れたばっかのひんやりした魚をスルっと飲み込むのは快感だろうなぁと想像してしまった。
(生魚を食べる習慣がないと気持ちわるいだけなんだろうけど。)
この本を読んで知った食べ物も多い、トルコのドネルケパブ、ベトナムのフォー、どこか遠くのジュゴン(!)
ジュゴンはまぁ食べることはないとしても、未だにフォーを口にしたことが無い、どこかに良いお店ないかな。